Digital Repository Federation

本ページは作成過程にあります。オープンアクセス,機関リポジトリに関心を有する方なら誰でも 情報の追加,修正等を行うことができます。DRFへの機関参加に関らず,多くの方がこの用語集の充実に参加されることをお願い致します。

目次

ア行

arXiv あーかいぶ

arXivは、物理学、数学、計算機科学、非線形科学、定量的生物学、統計学分野の、プレプリント(未査読の論文)を共有するための無料電子アーカイブ。1991年にロスアラモス米国ロスアラモス研究所で誕生したLANL preprint archiveが起源であり、現在はコーネル大学が運営している。同大学に設置されているメインのサーバのほか、日本を含む世界各国にミラーサーバが設置されている。収録する論文の件数は476,551件(2008年5月9日時点)。登録件数は次第に増加しており、最近は1ヶ月に5000件前後が投稿されている。

arXivへは、誰でもユーザ登録をおこなって自由に論文を投稿することができる。 アップロードの際は、texやepsといった'生の'データをアップロードする。すると、システム側でpdfやdvi, psに変換して、ユニークなIDを付与して自動的に公開される。公開前の査読や審査は存在しないが、不適切なカテゴリに投稿された論文の移動や、著作権侵害など問題のある論文の削除が、公開後に行われる場合がある(The arXiv moderation system)。

ここで公開されている論文はプレプリントであり、査読を経ていない段階のものである。そのため、通常はこれらの論文は(arXivに載せたというだけでは)正式な研究業績とはみなされない。しかし、引用文献としてarXiv上の論文を参照することは行われるようになってきている。

Eprints い-ぷりんつ

最初のデジタルリポジトリ用オープンソフトウェア。英国サウサンプトン大学が2000年に開発した。(当時サウサンプトン大学教授だったスティーブン・ハーナッド氏がEPrintsプロジェクトを開始し、同大学の学生だったロバート・タンズレー氏がソフトウェアを作成した。)
Perl+MySQL+Apache という構成。当然、OAI-PMHによるデータプロバイダ機能、ダブリンコアメタデータ形式、Web検索システムを持つ。公式ページ
デモページも用意されている)

2008年3月4日現在の状況:
EPrintsのバージョンはEPrints3。
ROARhttp://roar.eprints.org/)によれば、世界中のリポジトリ1012のうち、約1/4の248のリポジトリがEPrintsを使用している。DSpaceの281に次ぐ数である。EPrintsの利用は英国が最も多く英国全体のリポジトリの56%である61、次は米国で55。日本では、2つのリポジトリ数学の海(北海道大学・理・数学)、eprints@OUDIR(岡山大学)が利用しているのみである。

AIRway えあうぇい

'A'ccess path to 'I'nstitutional 'R'esources via link resolvers。
リンクリゾルバによる、機関リポジトリなどに収容されたオープンアクセス文献へのナビゲーションを実現することを目的とした研究開発プロジェクト。
http://airway.lib.hokudai.ac.jp/

SCPJ えすしーぴーじぇい 「学協会著作権ポリシーデータベース」

日本国内の学協会の、機関リポジトリへの論文掲載許諾状況を調べることのできるデータベース。Society Copyright Policies in Japan
平成18年度・19年度に国立情報学研究所学術機関リポジトリ構築連携支援事業領域2の委託を受けて発足した、筑波大学・千葉大学・神戸大学の3大学による「著作権ポリシー共有・公開プロジェクト」(SCPJプロジェクト)が構築し、平成20年度からは東京工業大学が加わり,現在は、国立情報学研究所平成22~24年度CSI委託事業(領域3)「オープンアクセスとセルフ・アーカイビングに関する著作権マネジメント・プロジェクト」として4大学によって運営を継続している。

平成17年度に国立大学図書館協会デジタルコンテンツ・プロジェクトにより実施された著作権の取扱いに関するアンケートの回答を初期データとしており、回答のなかった学協会や、リポジトリへの論文掲載を許諾しない学協会に対しては、SCPJプロジェクトで独自の調査を重ねた。

各学協会の論文掲載許諾状況は、SHERPA/RoMEOの色分類、Green(査読前・査読後のどちらでもよい)、Blue(査読後の論文のみ認める)、Yellow(査読前の論文のみ認める)、White(リポジトリへの保存を認めていない)に加え、Gray(検討中・非公開・無回答・その他)という日本独自の色に分類されて表示される。登録データ数は2,400件を超え、国内学協会のほとんどを網羅している。

http://scpj.tulips.tsukuba.ac.jp/

エンバーゴ embargo

ある一定期間,電子データを公開できない取り決めのこと。学術論文などをリポジトリに登録する際に,出版社側の条件として付けられる。 公開猶予期限。

「出版後〇か月は公開禁止」という制限であるため,出版されてから〇か月たてばリポジトリに登録できるようになる。手元に登録できるファイルがあるにもかかわらず,この取り決めのために登録できないことが多く,くやしい。

リポジトリに登録するタイミングを手元で管理するのは大変なため,「公開日設定」ができるカスタマイズをリポジトリに施すことをお勧めする。これは「○年○月○日になったら自動公開,それまでは非公開」という設定で登録できるものである。エンバーゴがかかっていても登録してしまって,あとは放っておくだけという楽な仕組みである。

OAISter おいすたー

OCLCが管理する,世界でもっとも大規模なサービスプロバイダー。ミシガン大学のプロジェクトだったが、2009年にOCLCに移行した。収集されたメタデータはWordlCatでも検索することができる。機関リポジトリを公開したらハーベストされるよう登録しよう。

OAI-PMH おーえーあい ぴーえむえいち

OAI-PMH(Open Archives Initiative Protocol for Metadata Harvesting)とは、データの自動収集によってメタデータを交換するためのプロトコルの名称である。OAI(Open Archives Initiative)によって開発が進められている。単にOAIプロトコルなどと呼ばれることも多い。

OAI-PMHはXMLの形式を用い、HTTPプロトコル上でクライアントとサーバ間のデータ転送を行っている。システムが自動的にデータを識別してメタデータの収集を行う作業は「ハーベスティング」と呼ばれ、ハーベスティングを行うクライアントシステムは「ハーベスタ」と呼ばれている。また、メタデータをハーベスタに提供するサーバーは「データプロバイダ」と呼ばれている。

OAI-PMHを利用することにより、特定のアプリケーションに依存することなく、自動的にメタデータを交換することができる。OAI-PMHを採用している代表的なものとしては、国立国会図書館デジタルアーカイブがシステム間連携手段として採用している例や、検索エンジン大手のGoogleがサイトマップを記述するプロトコルとして採用している例などを挙げることができる。

OCRソフト Optical Character Recognition おーしーあーるそふと

スキャンして取り込んだ画像データの文字部分を解析し,テキストデータにするソフトウェアのこと。単にOCRとも。
スキャンして取り込んだ論文はただの画像データなので,論文内の単語を検索することができない。この問題を解消するために,OCRソフトを使用して,論文全文をテキストデータとしてPDFに埋め込む必要がある。
スキャン画像の解像度,OCRソフトの精度と得意分野などにより,テキストデータの精度に若干の違いが出る。現在のOCRソフトは,英語/日本語はほぼ大丈夫だが,ロシア語やひげ文字など,不得意とする分野も多々ある。多様な言語の文献を扱う図書館としては何とかしたいところであるが,今のところ完璧なOCRソフトはない。

Open Access Initiative おーぷん あくせす いにしゃちぶ

オープンアクセス運動は、Budapest Open Access Initiative(以下、BOAI)を契機として動きはじめたと考えられる。
OAI(http://www.soros.org/openaccess/)は、Open Society Institute(OSI)がBudapestで2001年12月1-2日に開催した集会を起源としており、次のウェブサイト(http://www.soros.org/openaccess/read.shtml)にまとめられている。 オープンアクセス運動は、研究成果が誰でも自由に利用できることにより、さらに研究が促進され、教育内容がより豊かになり、貧富の差なく知識が共有されることを目的とする。 オープンアクセスを達成するために「セルフ・アーカイビング(Self-Archiving)」と「オープンアクセス・ジャーナル(Open-access Journals)の発行」の二つの戦略が推奨されている。

OpenDOAR おーぷんどあー

機関リポジトリのディレクトリで,SHERPAが運営するプロジェクトの一つ。 http://www.opendoar.org/ 

質の高い情報を提供するためにスタッフによるレビューが行われている。登録されたりポジトリには、概要や言語・コンテンツ種類といった基本情報とともに、メタデータの再利用やコンテンツ収集・保存・投稿などに関する方針が記載される。提供されるサービスは、国別のリスト、リポジトリの検索、メタデータの検索や各種統計などである。登録依頼はSuggetページから行う。

カ行

Curator きゅれーたー

千葉大学学術成果リポジトリ(Chiba University's Repository for Access To Outcomes from Research)。2003(平成15)年5月から稼働(日本初のIR)。2005(平成17)年2月公開。千葉大学教育研究評議会決定を経て同年7月1日に正式公開。

共同リポジトリ shared repository

複数機関で生産された教育研究成果等を一つのサーバに蓄積・保存するリポジトリ。 各機関で単独のリポジトリを構築するよりも費用が抑えられ、構築・運用に関する 技術・ノウハウを共有できるというメリットがある。

(参考)共同リポジトリプロジェクト : ShaRe, 共同リポジトリプロジェクト報告書 -国内の地域共同リポジトリの分析-, 2010.3 (PDF 762.82KB)

グリーンジャーナル、green journal 「緑化誌」とも

説明その1
査読前・査読後のどちらでも(あるいは両方とも)機関リポジトリに登録してよいという方針のジャーナルのこと。SHERPA/RoMEOまたはSCPJでの色識別からこう呼ばれる。 出版社版を登録できるかどうかにかかわらずこう呼ぶが,査読前の論文を登録してよい学問分野は限られているので,あまり気にすることはない。むしろ,「著者最終稿のみ可」なのか「出版社版を登録可」なのかで言葉を分けていただけないものか。

説明その2
著者による、大学のウェブサイトや著者自身の個人ホームページなどでのセルフアーカイブを認めているジャーナル。出版社や個々のジャーナルごとに、著者版・出版社版いずれの使用が可能か等、さまざまの条件がある。SHERPA/RoMEOの色分類から、この名で呼ばれる。

クロール Crawl

Googleなどの検索サイトが,Webページを収集する方法。 自動収集プログラム(ロボットという)が,リンクをたどりながら収集していく。この方法では,どこからもリンクされていないページは発見されることがないため,検索サイトでヒットしない。

クロールされたくない場合は,ウェブサーバにrobots.txtを設定すればよいが,リポジトリは公開すべきものなので,クロール拒否はしないでおこう。公開して,図書館のホームページ等からリンクしておば,あとは勝手に収集してくれる。

クロスウォーク Crosswalk

リポジトリにおけるメタデータを他の情報資源と交換する際に、メタデータスキーマを変換すること。または変換規則を指す。リポジトリのメタデータがハーベストされる時に,メタデータをサービスプロバイダに対応した記述規則に変換する際に必要となる。この変換規則は,データプロバイダ側であらかじめ規定しておく。

各サービスプロバイダは,自身のサービスに必要な形式でメタデータの記述規則を決めている。データプロバイダも同様である。ハーベストの際に,これらのメタデータを対応した形式にそろえる必要があるため,データプロバイダ側で,サービスプロバイダに対応する形にメタデータを変換する。この変換をcrosswalkと呼ぶ。 データプロバイダでの項目名などをサービスプロバイダの項目名に置き換えて出力するのが普通であるが,サービスプロバイダの記述規則によって,項目の分割や結合などが必要になることがある。連携先のサービスプロバイダのメタデータ項目を考えてデータプロバイダの項目を設計しておかないと,せっかく入力した項目が出力されなかったり,逆に思わぬデータが持って行かれてしまうことになるので,注意しよう。

原則的無節操の原則 IRのコンテンツの原則(定理)

2007年1月23日から26日にかけてアメリカで開催された”Open Repository 2007”で,千葉大学が行ったプレゼン”CURATOR : Japan's first IR”(PDF 1.3MB)の中で,千葉大学のリポジトリの運用方針のひとつとして掲げられた”Principle of Principled Promiscuity”を訳して「原則的無節操の原則」と言う。

リポジトリの萌芽期に,その主要な登録対象と位置づけられていた学術雑誌に掲載された論文にこだわることなく,大学の学術成果を広くリポジトリに登録していこうという方針を言う。

サ行

サービスプロバイダ service provider

データプロバイダからメタデータを収集し、別の付加価値のあるサービス(統合的な検索サービス等)を提供するもの。JAIROやOAISterなどがこれに当たる。

CSI Cyber Science Infrastructure しーえすあい

NIIが機関リポジトリの普及のためにお金を出してくれる事業のこと,またはその予算。リポジトリ担当者はこのように理解しておけばよい。 正式には,最先端学術情報基盤整備事業の一つの「学術機関リポジトリ構築連携支援事業」で,募集に応募した大学に対し,委託事業として機関リポジトリの構築その他に対する資金を提供する事業。未構築機関の新規構築やコンテンツの充実,機関リポジトリの周辺領域事業の支援などが行われる。 CSIのページ 委託事業のため,詳細な報告書の提出が求められ,図書館員を毎年苦しめている(笑)。見積書・納品書などの書類はきちんとまとめておこう。

CNRI しーえぬあーるあい

ハンドルシステムを管理する団体 Corporation for National Research Initiatives. http://www.cnri.reston.va.us/

SHERPA しぇるぱ

イギリスの機関リポジトリの団体。ノッティンガム大学を筆頭にイギリスの33機関が集まって活動している。イメージとしては,DRFのイギリス版。 主なプロジェクトには,以下のものがある。

  • SHERPA/RoMEO ジャーナル別の著作権ポリシーを調べられる。
  • SHERPA/JULIET 助成団体別のオープンアクセスポリシーを調べられる。
  • OpenDOAR 世界中の機関リポジトリの情報を集めたサイト。
  • DRIVER ヨーロッパの各国の機関リポジトリ団体の団体。

SHERPA/JULIET しぇるぱじゅりえっと

助成団体別のオープンアクセスポリシーを調べられるサイトで,SHERPAが運営するプロジェクトの一つ。 http://www.sherpa.ac.uk/juliet/

助成団体によっては,研究成果をオープンアクセスにすることを義務化していたりするが,機関リポジトリ担当者がこのサイトを調べることはあまりない。

SHERPA/RoMEO しぇるぱろめお(しぇるぱろみお)

ジャーナル別または出版社別の著作権ポリシーを調べられるサイトで,SHERPAが運営するプロジェクトの一つ。 http://www.sherpa.ac.uk/romeo/

日本のSCPJはこのサイトを参考に作成された。ポリシーを色で区別していることから,グリーン・ジャーナルのような言葉が生まれた。 ポリシー確認はこのサイトから始めればよいが,ここでダメでも,実際のジャーナルサイトで確認すると登録できたりするので,このサイトだけ見てあきらめないことが大事。

JISC Joint Information System Committee じすく

イギリスの情報系のプロジェクトに予算を配分する機関。NIIみたいなもの? http://www.jisc.ac.uk/ Joint Information System Committee 合同情報システム委員会 と訳されている。 日本工業標準調査会ではないよ。

出版社版、publisher version

出版社が発行した誌面そのもののこと。電子ジャーナルから取得したPDFや,雑誌・抜刷をスキャンして取り込んだPDFはこれ。
一般に文献の最終型がこの出版社版なので,これをオープン・アクセスにできるのが最も良いことであるが,出版社版をリポジトリに登録することを外国の出版者はあまり認めていない。
参考:著者最終稿

タ行

DRF Digital Repository Federation だーふ

デジタルリポジトリ連合。略称はDRF。国内の機関リポジトリ担当者及び関係者によるコミュニティ。
本サイトの運営のほか、メーリングリストなどの機関リポジトリ運営に関する情報共有、研修会や集合イベントの開催、国際連携などの活動を通じて、国内機関リポジトリの発展とオープンアクセス思潮の興隆に努めている。
平成18年度から19年度にかけて、NIIによるCSI委託事業の1課題として活動を開始。58大学が機関参加。平成23年9月1日時点の参加機関数は127。

著者最終稿、author final version

論文がアクセプトされた時点の著者原稿のこと。ファイル形式としては,本文はMS-WordやTeX,画像はTiffやJpegのことが多い。
海外の出版社は,出版社版のリポジトリ登録を認めず,著者最終稿なら認めるという場合が多い。この場合は,著者から著者最終稿をもらい,PDFに変換するなどして登録することになる。こういうケースが特に多いので,担当者は「著者最終稿とはこういうものです」という説明ができるようにしておこう。
ただし,著者最終稿から出版までの間に,文言の修正・語句の統一・英文校正など,論文内容に直接関わらない変更が行われるのが常であるため,教官によっては出し渋る方も多い。こういう場合は仕方が無いので登録はいったん諦めるしかない。
また,一部の雑誌の著者最終稿は出版社版フォームを利用したものであるため,出版社版か著者版か見分けがつかない場合がある。この場合,著者最終稿であっても登録できないことが多い (出版社版フォーム自体に出版社の著作権があるので)
参考:出版社版

著者版、author version

著者本人がワープロソフトやTeXで書いた論文原稿(+図表)のこと。査読を経た最終形態のものは著者最終稿と呼ばれることもある。

DOAJ Directory of Open Access Journal でぃーおーえーじぇい

無料電子ジャーナルを検索できるサイト。 http://www.doaj.org/

DSpace でぃーすぺーす

マサチューセッツ工科大学(MIT)とHP Labが共同で構築したデジタルリポジトリ用オープンソフトウェア。世界中のリポジトリ構築で一番採用されているソフトウェアでもある。 その様子はリポジトリのマップサイトからも視覚的に確認できる。 http://maps.repository66.org/

2011年11月現在最新バージョンは1.8.0 本家のHPはもちろんであるが、googleなどで「DSpace インストール」と検索すると多数のインストールメモやマニュアル類があることに気づく。コミュニティ等も活発である。 http://www.dspace.org/

データプロバイダ Data Provider

説明その1 個々の機関リポジトリのことをこう呼ぶ。実際にデータを持っているサーバのこと。

説明その2 メタデータ収集(メタデータ・ハーベスティング)の事実上の標準であるOAI-PMHを形成する基本的な枠組みの一つ。OAI-PMHは,「データ・プロバイダ」と「サービス・プロバイダ」と呼ばれる2種類の参加者によって形作られるが,このうちのデータ・プロバイダは,各種電子情報を蓄積し,OAI-PMHによりメタデータを開示するサーバ側を指す。もう一方のサービス・プロバイダは,データ・プロバイダからメタデータを収集し,それに基づき各種の付加価値サービスを提供する。具体例で言うと,各機関で構築する機関リポジトリがデータ・プロバイダで,OAISter,JuNii+など複数機関のメタデータを収集し,統合的な検索サービスを提供するのがサービス・プロバイダである。データ・プロバイダと言った場合,サーバ自体を指す場合と,「データ・プロバイダ的機能」という形で機能を指す場合とがある。[[(参考)CA1513 - 動向レビュー:OAI-PMHをめぐる動向 / 尾城孝一:http://current.ndl.go.jp/ca1513]]

doi Digital Object Identifier でぃーおーあい,どい

インターネット上で個別の論文を同定するために付けられた番号のこと。1論文につき、1DOIが付与される。 国際DOI財団(International DOI Foundation(IDF))が管理している。IDFへのDOI登録は登録代行機関(Registration Agency)を通じて行うこととなっており、代表的なRAにCrossRefなどがある。DOIは、10.nnnn/xxxxxx…(nnnn部分は付与団体等の固有番号、xxxxxx…部分は当該付与団体等が独自に与える文字列)の形をとる。DOIに基づく所在解決には http://dx.doi.org を用いる。

透明テキスト (とうめいてきすと)

PDFファイルに埋め込まれたテキストデータのこと。 OCRソフトで作成されたテキストデータは,PDFファイルの中に位置情報とともに埋め込まれるが,画面には文字として表示されることはない。そのため「透明テキスト」と呼ばれる。 テキストデータを埋め込むことで,文字検索が可能になる。透明テキストを埋め込むか埋め込まないかでコンテンツのヒット率が有意に変わるため,登録コンテンツには透明テキストを埋め込むことを強くお勧めする。 ちなみに,WordファイルなどからAcrobat等のPDF化ソフトを使用して作成する場合は,テキストデータが自動で埋め込まれる。

DRIVER どらいばー

Digital Repository Infrastructure Vision for European Research. ヨーロッパの各国の機関リポジトリ団体の集合体で,SHERPAが関連するプロジェクトの一つ。EUが主導している。 http://www.driver-community.eu/

2010年現在は第2期プロジェクトが進行中。

ナ行

ハ行

ハーベスタ harvester

ハーベスティングを行うシステムのこと。サービスプロバイダは、ハーベスタを使ってデータをハーベスティングする。

ハーベスティング harvesting

サービスプロバイダがデータプロバイダのデータを収集していくこと。(harvest=収穫する) サービスプロバイダは,データプロバイダに対して,定期的にメタデータの取得要求を行っている。要求を受けたデータプロバイダは,該当するメタデータ一覧をサービスプロバイダに提供することになる。 こうしてハーベストされることでリポジトリ登録文献の可視性が高まるので,必ずハーベストされるようにしておこう。そのためには,各サービスプロバイダにデータプロバイダを登録しておく必要がある。リポジトリを立ち上げた際には,必ず登録しておくこと。OAIster とJAIRO,ROARは必須。

灰色文献 はいいろぶんけん

非売品の図書,企業の出版物,紀要,科研費報告書など,一般に流通していなくて入手しにくい文献を指す。実在の確認が難しかったりするものも。 インターネットで公開されることも多くなったので入手も容易になってきたが,それでもまだまだ入手しにくいのが実情。自機関で生産される灰色文献は,なるべく補足して機関リポジトリに登録しよう。

HUSCAP はすかっぷ

北海道大学の機関リポジトリ。正式名称「北海道大学学術成果コレクション」、英語名は“'H'okkaido 'U'niversity Collection of 'Sc'holarly and 'A'cademic 'P'apers”。2005年7月正式公開。日本で初めて収録文献数が1万件を越えたIR。 http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/

Pubmed Central ぱぶめど せんとらる

PubMed Central(PMC)は、米国国立衛生研究所(NIH)が提供している、生命科学分野の無料電子アーカイブ。1999年5月に、当時のNIH所長Harold VarmusがE-biomedとして構想を発表し、その後名称を改めて2000年1月からサービスを開始した。また、2007年1月からは、英国版のUK PubMed Centralも誕生している。

登録されるコンテンツは、主に以下の2つである。

  1. PMCに参加する出版社の雑誌に掲載された論文
  2. NIHの助成を受けた研究によって1.以外の雑誌に掲載された論文の著者最終稿

このうち2.については、2005年5月から施行されたNIHパブリックアクセス方針においてPMCでの公開を求めるとされていたが、この時点では任意規定にすぎず、施行後8ヶ月間の登録率はわずか3.8%であった。

しかし、2007年に成立した2008年統合予算法(Consolidated Appropriations Act)において、これが義務に引き上げられた。これに基づいて、NIHでは新しいポリシーを制定している。 この法律に対しては、審議中・成立後を通じて、出版社団体から強い反対が表明されている(例:Publishers Say Enactment of NIH Mandate on Journal Articles Undermines Intellectual Property Rights Essential to Science Publishing)。

なお、登録義務は助成を受けた研究者に対して課されるが、出版社によっては、掲載論文のPMCへの登録作業を著者に代わって行うとしているところもある。

参考: 三根慎二. 政策としてのオープンアクセス:NIHパブリックアクセス方針の現状と課題. カレントアウェアネス. (289), 2006, 2-4.

ハンドルシステム Handle System

説明その1 リポジトリの登録コンテンツに付与される一意のURIのこと,またはその仕組み。 この仕組みにより,一度リポジトリに登録したコンテンツのURIを永続的に一意のものにできるため,リンク切れが起こらなくなる。 このシステムを採用するにはアメリカの団体CNRIへの有料登録が必要で,登録すると機関別に固有番号が与えられる。以後は,この番号を利用した固有のURIを使用することになる。 たとえば,コンテンツのURIが http://dspace.drf-univ.ac.jp/bugakubu/98765.pdf だったとしよう。機関の固有番号が1111だとすると,http://hdl.handle.net/1111/98765 というコンテンツ固有のURIが自動生成される。ハンドルURI (hdl.handle.net)にアクセスすると,CNRIの側でコンテンツのURI (dspace.drf-univ.ac.jp)にリダイレクトしてくれるので,文献にアクセスすることができる。 このシステムのメリットは,コンテンツのURIを変更する事になっても,変更後のドメインをCNRIへ報告すれば,ハンドルからのリダイレクト先を変更してくれることにある。コンテンツのURIを変更することがあっても,公開URIをハンドルにしておけば,リンク切れなどを防ぐことができるのである。

説明その2 インターネット上の資源の「リンク切れ」を避け永続的なアクセスを得るためにCNRI(Corporation for National Research Initiatives)が提供している分散情報システム。汎用目的の名前解決サービスとしてデザインされておりCrossRefDOIThe Handle Systemを利用している。

CNRIが運営するGlobal Handle Registry(GHR)と各機関が運営責任を持つLocal handle services(LHS)から構成される。LHSには グローバルにユニークなprefix(naming authoritiesとも呼ばれる)が与えられる。 これに / がつづき,各機関でユニークなsuffix(local nameとも呼ばれる)を付与したものが Handle Namespace である。

 <Handle> ::= <Handle Naming Authority> / <Handle Local Name>

2008年3月現在,prefixを取得するには初年度は登録料$50と年間サービス料$50が必要となる。次年度からは年間サービス料$50のみが必要となるが,5年間一括前払い($250),10年間一括前払い($425 若干割引)の選択肢もある。

参考: (RFC3650)

PMID ぴーえむあいでぃー,ぱぶめどあいでぃー

PubMed ID. NLM(米国国立医学図書館)が提供する無料の医学文献データベース、PubMedにおいて、個々の論文に付与された識別番号。 メタデータとして持っておくと,機関リポジトリからPubMedの該当論文へのリンクを張ることができる。

二股に分かれた長い尻尾

2007年1月に開催された早稲田大学での第2回DRFワークショップ(DRF2)における土屋俊千葉大教授の講演タイトルから来ている。この講演で,土屋氏は,(1)電子ジャーナルのビッグディールの実現後NACSIS-IRによる和雑誌のILL件数が洋雑誌の件数を上回ったこと,(2)ロングテールのILL需要として二つ(二股)の国内雑誌のカテゴリー(国内学会誌と紀要)があること,(3)紀要はこれらの国内文献へのILL需要の約10%を占めていること,などを分析し,紀要のリポジトリ登録(紀要の電子出版プラットフォーム化)による流通の促進と保存効果などについて分析と提言を行っている。

より広い視点からは,外国雑誌の供給問題(シリアルズクライシス)はビッグディールにより解決されており,国内の査読誌(学会誌)や紀要の電子化はわが国のリポジトリを供給という面から考える際,重要なコンテンツであることを指摘していると言えよう。

講演の中での指摘として興味深いのは,和雑誌のILL需要のうち,いわゆるコメディカルジャーナルへの需要が急増しており,複写件数で上位を占めるようになったという指摘である。この背景の一つとして,保健学科の改組(大学院化)による文献需要の変化がある。リポジトリによるコンテンツの電子化はこうした需要分析に基づいて戦略的に行うことにより,わが国の学術情報流通への貢献を明示できるという含意も,土屋氏の講演からは読み取れよう。

関連URL

土屋俊「二股に分かれた長い尻尾」: http://cogsci.l.chiba-u.ac.jp/~tutiya/Talks/020807drf_waseda.pdf

プレプリント preprint

1. 数学、物理学およびその影響の大きい周辺分野において、論文の最終稿を学術雑誌ヘの投稿以前に研究機関から出版する形態。海外を含む主要研究機関との交換によってプライオリティを確保する機能を果たす。

包括許諾 ほうかつきょだく

紀要などの出版元から,掲載記事すべてについての許諾を包括的にもらってしまうこと。出版元に出版・頒布に関する著作権が移譲されている場合には,すべての掲載記事の複製権,公衆送信権を機関リポジトリに対して許諾をもらってしまうようにしよう。 学内発行の紀要などは,できるだけこの形式の許諾をもらっておき,新刊が出るたびに許諾手続きをすることなく登録していこう。 出版元に著作権が移譲しない場合でも,投稿規程に「この紀要に載った記事は○○機関リポジトリから公開する」という一文を挿し込んでもらい,個々の著者の合意があることにしてもらえばよい。なお,包括許諾を貰う前に載った記事については,個々に対応が必要である。

ボーンデジタル born-digital

最初からデジタルデータで作られたファイルのこと。 リポジトリ担当者としては,最初からデジタルデータなので,PDFファイルへ変換するだけで登録コンテンツが作成できるので,大変歓迎できるものである。新たに生産されるコンテンツは,ほぼ100%ボーンデジタルなので,できうる限り電子データをもらうべし。ときおりボーンデジタルのはずなのに,紙媒体でコンテンツをもらうことになってしまうと泣く(紀要とか)。 ちなみに,反対語として紙媒体をボーンアナログ・・とは言わない。

マ行

Mandate まんでーと

「論文を発表したら機関リポジトリに登録する」ことを義務化すること。大学単位,学部単位,研究室単位などさまざま。 これができれば機関リポジトリの登録数は飛躍的に増えるが,実現はなかなか難しい。

メタデータ meta-data

資料の内容表示や検索などを容易にするために付けられる,データのこと。電子データの書誌データと思っていれば間違いない。 PDFや画像などの電子データは,ファイルを開くまでは中身がどのようなものであるか不明であるし,検索などもできない。そこで,タイトルや作成者,作成年などのメタデータを付けることで,検索などができるようにする必要がある。こうして付けられるのがメタデータである。 リポジトリへの登録は,すなわちメタデータの付与であるといっても過言ではない。 どのような項目が必要で,どのように記述するかは各リポジトリで自由であるが,ダブリン・コアに準拠した項目は持っておくこと。

ヤ~ワ行

緑化誌 りょっかし グリーンジャーナルを見よ

ROAR Registry of Open Access Repositories ろあー

http://roar.eprints.org/  サウサンプトン大学が管理するIR Directoryで,世界中のIRを概観することができる.国別やシステムソフトウェア別に表示することも可能.各IR毎に日々蓄積されるコンテンツ数をグラフで表し,そのIRの成長していく様子が一目でわかるようになっている.ROARに自機関のIRを登録するには申請が必要.http://roar.eprints.org/index.php?action=add

その他 改訂中の項目

ARROW

オーストラリアのナショナルプロジェクト http://arrow.edu.au/

Author pay model

著者支払いモデル

BSD License

DSpaceはこのライセンス(商売が可能なライセンス) IT用語辞典. http://e-words.jp/w/BSDE383A9E382A4E382BBE383B3E382B9.html

CERN

欧州原子核研究機構

Clifford Lynch

リポジトリの定義→Laym, Crow

Copy-left

→Copyright Wikipedia. http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%95%E3%83%88

Cream of Science

オランダの各大学がそれぞれ10名の傑出した科学者を選出し、彼らの論文(全体でおよそ24,000件)を各所属大学リポジトリに収録。「傑出した科学者」について、客観的な基準は定めていない。各大学は自らの望む選出手段を自由に使用。多くは、理事会により選出し、研究者へは学部長名でCreamへの参加招請。科学者は積極的に参加したとのこと。
http://www.narcis.info/index/tab/keur/Language/EN/
関連文献
Cream of Scienceの作り方: オランダの機関リポジトリのための特別なコンテンツ収集法
http://www.nii.ac.jp/irp/archive/translation/feijen.html
(原文)Martin Feijen and Annemiek van der Kuil (2005)
A Recipe for Cream of Science: Special Content Recruitment for Dutch Institutional Repositories
http://www.ariadne.ac.uk/issue45/vanderkuil/
Ariadne Issue 45

Creative Commons

http://www2.117.ne.jp/~mat/cc/menujp.html

DAEDALUS

JISC FAIRプロジェクトの助成を受け、 イギリス・グラスゴウ大学(University of Glasgow)で 構築された機関リポジトリ。 名の由来はギリシャ神話の登場人物(建築家)による。 サービスは2004年6月より開始された。 FAIRの1プログラム(2003~05) D-lib Mag. http://www.nii.ac.jp/irp/archive/translation/nixon2/

DAREnet

DARE(Digital Academic Repositories)netは2004年1月にSURFの助成により,サービスを開始したオランダのリポジトリネットワークである。SURFはオランダのICT基盤を整備する政府の助成機関である。

オランダでは全ての大学がリポジトリを所有し,DAREnetへのハーベスティングを行っている。ハーベスティングは,全文を持つコンテンツのみを対象にし,2008年5月13日現在,151.201件の論文を収録している。DAREは世界でもっとも成功しているリポジトリネットワークの一つと言われている。

DAREプロジェクトの一部として著名なCream of Scienceがある。これはオランダの著名な科学者の論文をショウケースとして顔写真入りで,リポジトリで公開するプロジェクトで,DAREプロジェクトとリポジトリそのものの評価を高める大きな機会となった。Cream of Scienceは現在,200人以上の著名な科学者の47,044件の論文を収録している。その他の同様のプロジェクトとしては学位論文を収録したPromise of Scienceがある。DAREは同じくSURFのイニシャチブによるSURFShare(2007-2010)に引き継がれている。また,EU主導によるヨーロッパ全域を対象とするリポジトリネットワークプロジェクトDRIVER(現在第Ⅱフェーズ)はDAREをモデルとするものである。

DAREは2007年には,オランダ全体の研究情報ポータルであるNARCISに統合され,2008年6月にはDAREのサイトは閉じられる。

参考文献及びURL

  1. MARTIN Feijen,Annemiek van der Kuil 「Cream of Scienceの作り方:オランダの機関リポジトリのための特別なコンテンツ収集法」(Ariande 45号2005年10月)   http://www.nii.ac.jp/irp/archive/translation/feijen.html (邦訳)
  2. NARCIS :http://www.narcis.info/?wicket:interface=:3:: 
  3. SURF Foundation :http://www.surffoundation.nl/smartsite.dws?id=5289&ch=ENG 
  4. SURF-Share :http://www.surffoundation.nl/smartsite.dws?ch=ENG&id=5463 
  5. DRIVER :http://www.driver-community.eu/

Data grid

ネットワーク上に分散したデータや計算処理を結び付けて、ひとつの複合システムとして提供する仕組み。個別の計算資源の仕様の違いを吸収するミドルウェアが実現する。複数のグリッドシステムを連携させるためには、それぞれのミドルウェアの仕様共有が必要である。

Digital Repositories Program

英国のJISCが助成しているプログラムの1つ。
デジタルリポジトリプログラム2005-7(2005年1月1日~2007年11月30日)
http://www.jisc.ac.uk/whatwedo/programmes/digitalrepositories2007.aspx)、
デジタルリポジトリプログラム2007-8(2007年8月1日~2008年7月31日)
http://www.jisc.ac.uk/whatwedo/programmes/programme_digital_repositories.aspx
と続いている。

デジタルリポジトリプログラム2007-8は、主としてデジタルリポジトリプログラム2005-7と、関連プログラムである、リポジトリプリザベーションプログラム(2006-9)の結果を推進し前進させるものであり、デジタルリポジトリプログラム2005-7は、デジタルリポジトリにおける様々な領域(研究、学習、情報サービス、機関の方針、マネジメント、サーバ管理、コンテンツ管理など)の事例を集め、人々が各デジタルリポジトリを最もうまくコーディネートできるようにすることを目的としている。
そのため、メーリングリスト JISC-REPOSITORIESCETIS-METADATA、Wiki DigiRepにより、情報を共有している。

また、デジタルリポジトリプログラムの一部として、リポジトリリサーチチームが設立されている。 UKOLNJISC CETISのコラボレーションで、Eprints Application Profile (機関リポジトリにおける研究資料のメタデータ記述方針策定)は、このリポジトリリサーチチームの成果である。

デジタルリポジトリプログラムはまた「デジタルリポジトリプロジェクト」を助成しており、デジタルリポジトリプログラム2005-7では、機関リポジトリ担当者におなじみの OpenDOARの他、 EThOS(Electronic Theses Online Service)IRS(Interoperable Repository Statistics)RepoMMan(Repository Metadata & Management) SHERPA Plus等々、30以上の助成を行った。

D-Lib magazine

オープンアクセスジャーナル http://www.dlib.org/

Dspace Federation

http://dspace.org/federation/index.html

e-biomed

Harold Varmus(NIH所長)の主張した生物学系のオープンアーカイブ(実現せず) http://home.catv.ne.jp/rr/ojiro/scomm_blog_0202.html

e-depot

e-depotはオランダ王立図書館(KB)によって2003年から運用を開始しているデジタルアーカイブシステムである。e-depotは国内外のデジタルコンテンツの恒久的な保存を目的としている。

KBによるアーカイブの対象は,KBのデジタルコレクションだけでなく,オランダ国内のウェッブ資源や国際的出版社のデジタルコンテンツ(バックイシュー)にも及んでいる。KBと保存のための協定に同意した出版社にはElsevier,旧Kluwerなども含まれる。

e-depotはオランダのリポジトリネットワークDARE(昨年度オランダの研究情報ポータルNARCISに統合された)のオープンアクセスコンテンツをXMLゲートウエイを通してアーカイブして,恒久保存の対象としている。

e-depotは,IBMのDIAS(Digital Information and Archiving System)をベースとしている。

参考文献及びURL

  1. e-depot :http://www.kb.nl/dnp/e-depot/e-depot-en.html 
  2. Marc van den BERG 「DAREnet, DRIVER & next generation repositories」 :https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/DRFIC2008/DRFIC2008_B/Proceedings/Session3.pdf 

http://www.digitalpreservation.gov/index.html

e-prints

postprint & preprintIRに登録するデジタル形態の論文を指す

ePrints UK

イギリスのナショナルサービスプロバイダー(今アクセスできない状況) UK National Service Provider

ETDs

Electronic Theses and Dissertations。電子学位論文。学位論文(博士論文、修士論文等)をデジタル化したもの。また、電子化した学位論文をインターネットで公開していこうとする取り組み。

米ヴァージニア工科大学(Virginia Tech)を先駆けとして、世界各地の大学で取り組まれている。提出された学位論文をデジタル化するとともに、提出時に公開を前提として電子ファイルで提出することを義務づける/推奨する動きも広がっている。

国単位、地域単位のプロジェクト実施、ポータル構築の例も多い。イギリス“EThOS(Electronic Theses Online Service)”、オランダDAREnet“Promise of Science”、オーストラリア・ニュージーランド“Australasian Digital Theses Program”。また、それら全世界のETDsポータルを目指して、NDLTD(The Networked Digital Library of Theses and Dissertations)の構築も進んでいる。日本でも、機関リポジトリのコンテンツとして電子学位論文を収集・公開していこうとする動きが進みつつある。

参考: 川窪知子. 国際シンポジウムETD2006からみた世界の電子学位論文とカナダの大学図書館・公共図書館. 館燈. (161), 2006, 1-4. Izumi Sugita, Yuko Murakami. Dissertations and theses on institutional reposistories : A case in Japan. ETD2007. 2007. 筑木一郎. 英国における機関リポジトリの動向 - 電子学位論文プロジェクトを中心として - . 情報の科学と技術. 55(10), 2005, 428-432. 松山美智代. 学位論文の電子的提供?英国・米国の試み? . カレントアウェアネス. (226), 1998.

E-science

分散ネットワーク上の大容量データを共同利用し、スーパーコンピュータで分析することによって知見を得ようとする科学研究の方法。データグリッドなどの研究データ共有基盤が必須である。

それぞれの地域の事業名に沿って、ヨーロッパ(特にイギリス)ではe-science, アメリカではcyberinfrastructureといわれている。

日本ではNIIがCyber Science Infrastructure事業を展開している。機関リポジトリや既存の論文・書誌情報などの学術情報サービスもコンテンツ基盤として位置づけられていることが特徴である。

FAIR

JISCの旧プログラム(2002.09-2005.07) Focus on Access to Institutional Resources http://www.jisc.ac.uk/whatwedo/programmes/programme_fair.aspx 学術機関におけるコンテンツの共有および有効活用を目指し,OAI-PMHといった仕組みの有効性を検証する目的で実施。 オープン・アーカイブズ・イニシアティブの構想に触発されたものであり、50機関の参加による14のプロジェクトに資金を提供した。E-Printsや学位論文,ポータルといったクラスターで構成されている。 FAIRによる開発とこれに並行した開発により、英国のオープンアクセスリポジトリの数は大きく増加した。

FEDORA オープンソース

Wikipedia. http://ja.wikipedia.org/wiki/Fedora_Project

Fedora Commons

もともと米国コーネル大学で開発されたリポジトリソフトウェア。Apacheライセンスでオープンソースソフトウェアとして提供。豊富なAPI仕様による拡張性の高さとデジタルオブジェクトの管理に優れ、特にオープンデータ等の非文献資料向けのリポジトリ構築に活用例が多いのが特徴。DSpaceの開発チームと合流し、2009年には非営利組織Duraspace Foundationを設立、その下で開発運営を行っている。 http://www.fedora-commons.org

George Soros

OSIの主催者(篤志家)

Harold Varmus

元NIH所長、PLoS主催者の一人

Hybrid Journal

Oxford Open, etc

Institutional repository

機関リポジトリ

IRP

学術機関リポジトリ構築ソフトウェア実装実験プロジェクト:Institutional Repositories Portal Project のこと。
日本の機関リポジトリの源流。
2004年6月から2005年3月まで、国立情報学研究所(NII)メタデータ・データベース共同構築事業の一環として、オープンソースの学術機関リポジトリ構築ソフトウェアを各大学における試行運用を通じて、その構築・運用に係る技術情報を蓄積・公開していくことを趣旨として実施された。 参加機関は、北海道大学、千葉大学、東京大学、東京学芸大学、名古屋大学、九州大学。プロジェクト担当者は当時NIIに所属していた杉田茂樹氏(現北海道大学所属)。 技術情報を含むプロジェクトの報告書は全国の大学図書館に配布されたほかウェブで公開されている。NII-IRP報告書(PDF 4.58MB)

プロジェクトの活動として、合宿を含むワークショップ、スティーブン・ハーナッド氏との懇談会、2回の報告会が行われた。

ワークショップでは、参加機関の担当者は軽井沢セミナーハウスで2泊3日合宿し、持参した各自のノートパソコンにDSpaceまたはEPrintsの構築をおこなった。全員がその当時のオープンソフトウェア(英語版)からインストール、画面のカスタマイズ、動作確認、Junii対応、日本語検索可能なレベルまで構築することができた。
なお、この時の技術アドバイザは鈴木敬二氏。日本語化の情報は鈴木氏のウェブページで公開されており、ソフトウェアのバージョンアップに伴う情報はボランティアでアップデートされている。

ハーナッド氏との懇談会では、100近い資料(PDF 9.2MB)を携えたハーナッド氏によってオープンアクセスをめぐる研究者、出版社、社会の動向が説明され、「ここまできたらあとは図書館がやるだけだ!」と熱く語られた。この言葉に感銘を受けた担当者は少なくない。

Key Perspectives

Alma Swan所属。JISCからの調査など受注

LAP、Library Application Profile

2004年9月にDCMI(Dublin Core Metadata Initiative)の図書館ワーキンググループ(Libraries Working Group)により作成された図書館界用のダブリン・コア拡張の枠組み。

シンプル・ダブリン・コア(Simple Dublin Core)の15の基本エレメントは,すべてが任意項目で必須項目がなく,かつ繰り返しが可能である。しかし実際にさまざまな分野にダブリン・コアを適用する際には,新たなエレメントの追加や記述のための規則,表現形式などの拡張を求められることが多い。こうした拡張の枠組みをアプリケーション・プロファイル(Application Profile)と呼ぶ。アプリケーション・プロファイルの策定にはDCMI運用審議会(Usage Board)の承認が必要となっている。

MITのDSpaceが著者を Creator ではなく Contributor.author としているのは,このLAPに従ったため。

LOCKS

Lots of Copies Keeps Stuff Safe

MPEG-21 DIDL

(Moving picture experts group-digital item declaration language) コンテンツ流通に必要なコンテンツ情報(メタデータ)の標準化。権利記述言語 ミドルウエア環境、XML 化された I/Fをカバー。実装はこれから(2007年12月)。 参考:D-lib Mag. http://www.nii.ac.jp/irp/info/translation/02bekaert.html

Non-exclusive rights

非独占的権利。複製や公衆送信に係る権利を、出版社が独占するのでなく、著者と出版社がともに併せ持つ、など。

OAI-ORE

OAI-OREは、複数のウェブ資源をまとめて同定するとともに資源間の構造を相互運用可能な形で記述する標準である。α版が2007年12月12日に公開され、2008年3月3日にβ版が公開される予定である。

OAIS

Open Archival Information System

Open Access Journal

2400title位?全部が査読誌ではない。

Open Archive Initiative

サンタフェで始まる。2001年。

Open Citation Project

引用リンクによるeプリントアーカイブ群の統合、利用者誘導に関する調査研究プロジェクト。1999年から2002年にかけて、NSF及びJISCによる国際電子図書館研究プログラムの助成により、サウサンプトン大学、コーネル大学、arXiv.orgによってすすめられた。
http://www.ecs.soton.ac.uk/research/projects/OpCit
http://opcit.eprints.org/
同プロジェクトの活動は終了しているが、オープンアクセスと文献ダウンロードが引用インパクトに与える影響に関する研究文献書誌等は、なお活発にアップデートされている。
The effect of open access and downloads ('hits') on citation impact: a bibliography of studies
http://opcit.eprints.org/oacitation-biblio.html

なお、当該分野に関して国内では以下などの考察がある。
宮入暢子 (2005). オープンアクセスのインパクト分析. カレントアウェアネス, 284, 2005.6.20
http://current.ndl.go.jp/ca1559

Open Data

研究データ(特に公的助成を受けた研究の成果としてのデータ)はだれでもアクセスできるものとして公開すべきという考え方、またその実現方策の一般名称。明確な定義はない。論文等の情報に関する公開方針(open access)、ソフトウェアのソースコードの公開方針(open source)とアイディアは類似しているが、実装の状況はそれぞれの背後の制度(知財vs著作権)・産業との関係に応じて大きく異なる。

Open Society Institute

オープンアクセス運動の財政支援

OpenURL

appropriete copyの解決プロトコル 尾城課長の紹介(Current Affairness)

Overlay Journal

論文はリポジトリ(アーカイブ)に置きリンクのみを提供する雑誌

Peter Suber

アメリカのOA Adovocate

Promise of Science

DAREによる学位論文IRプロジェクト

Public Library of Science、PLoS

学術情報に対するオープンアクセスを主張する、米国の生物医学分野の研究者を中心とした非営利団体。 http://www.plos.org/

Raym Crow

SPARCアシスタント

Richard Poinder

フリージャーナリスト。「ポインダーの視点」が有名 http://www.nii.ac.jp/metadata/irp/poynder1/

The Alliance For Taxpayer Access(ATA)

公的助成金による研究成果へのオープンアクセスを実現するため運動しているアメリカの非営利団体。SPARCによって設立され,NIH Public Access PolicyやFederal Research Public Access Act(FRPAA)等のオープンアクセスポリシー実現のためにロビー活動を行ってきた。現在,アメリカの大学,図書館団体,医療・患者団体などがメンバーとなり,下記の原則を表明して活動を行っている。

  1. アメリカの納税者はアメリカ政府の助成による研究の成果(査読済論文)のオープンアクセスに対する権利がある。
  2. これらの論文に含まれる情報への広範なアクセスはわが国の科学投資の本質的で不可分の構成要素である。
  3. これらの情報は,インターネットを活用するコスト効果の高い方法で共有されることによって,更なる発見と革新を奨励し,これらの知識の公衆の利益への移転を促進すべきである。
  4. 情報アクセスの強化と情報共有の拡張は,多数の科学者,専門家,個人の利用へとつながり,納税者の投資の還元を促進する。

関連URL

  1. ATA:http://www.taxpayeraccess.org/index.html
  2. NIH Public Policy:http://publicaccess.nih.gov/policy.htm
  3. FRPAA:http://www.arl.org/sparc/advocacy/frpaa/index.shtml

The BBB Definition of open access

オープンアクセスについては,3つの著名な宣言が出されている。Budapest Open Access Initiative(BOAI),Bethesda Statement on Open Access Publishing(ベセスダ宣言),Berlin Declaration on Open Access to Knowledge in the Sciences and Humanities(ベルリン宣言)の3つである。これらをPeter Suberは,’BBB definition of open access’と呼んでいる。

  BOAIは2001年にOpen Society Institute(OSI)によってブダペストで開催された国際会議によって採択された宣言であり,新たな学術コミュニケーションの理念として史上初めてオープンアクセスを定義した。

  BOAIは,オープンアクセスはインターネット上で障壁なしに,査読論文とプレプリントが利用可能であることと定義した。これを実現する方法として,(1)Open Archive Inititative基準に従うオープンな電子アーカイブへのセルフアーカイブ,(2)オープンアクセスジャーナルへの搭載,の2つを推奨した。これをBOAIⅠ,BOAIⅡと呼んでいる。2008年5月12日現在,4770名の個人と443の機関が署名している。

  ベセスダ宣言は2003年にアメリカのハワードヒューズ医学研究所で開催された会議で採択された宣言である。ベセスダ宣言はBOAIの延長上に位置する宣言であるが,以下の相違点がある。すなわち,(1)著者が利用者に与えるオープンアクセス文献の許諾内容,(2)安定した機関によって運営されているオンラインリポジトリへのデポジット,の2点をオープンアクセスの要件として定義した。前者には,BOAIにはなかった派生的著作物についても言及し,オープンアクセスの詳細化を試みている。また,全体としてオープンアクセスを実現するための手段としてオープンアクセスジャーナル(BOAIⅡ)への傾斜が見て取れる。

  ベルリン宣言は,2003年にベルリンで開催された会議で採択された。これもBOAIをフォローするものであるが,オープンアクセスの定義に関してはベセスダ宣言を引用している。ベルリン宣言を実現するために各機関は所属する研究者に,(1)論文をオープンアクセスリポジトリにデポジットすることを「要求」し,(2)適当なオープンアクセスジャーナルが存在する場合には論文を投稿することを「推奨」する機関ポリシーの採用を推奨している。2008年5月12日現在,250の機関が署名している。

  Stevan Harnadなどは,BOAIⅠを擁護する立場から,べセスダ宣言の許諾内容の詳細化やBOAIⅡへの傾斜,オンラインリポジトリでのPubMed Centralへの言及などについて批判的である。  いずれにしろ,オープンアクセスが定義され,学術コミュニケーションの最大のテーマの一つとして世界に拡大しつつあるのは,この3つの会議と宣言によるところが大きい。

 参照文献及びURL

  1. Charles W. Bailey, Jr.「What is open access?」 『Open Access: Key Strategic, Technical and Economic Aspects』(edited by Neil Jacobs Chandos Publishing, 2006)所収
  2. Budapest Open Access Initiative:http://www.soros.org/openaccess/view.cfm 
  3. Bethesda Statement on Open Access Publishing: http://www.earlham.edu/~peters/fos/bethesda.htm 
  4. Berlin Declaration on Open Access to Knowledge in the Science and Humanities:        http://oa.mpg.de/openaccess-berlin/berlindeclaration.html 

Thesis Alive!

英エディンバラ大学(Edinburgh University Library)を中心とした電子学位論文プロジェクト。JISCの助成を受け、2002-2004年に実施された。

Thesis Alive!では、DSpaceに学位論文用の機能を追加するプラグインソフトTapirの開発、学位論文用メタデータ・コアセットの設計、学位論文の著作権法的課題の整理等を行った。

2005年以降は、より広範の大学図書館やBritish Library(英国図書館)、JISC、CURLとともに、全英の電子学位論文のワンストップショップを目指すEThOS(Electronic Theses Online Service)を展開している。

参考: 筑木一郎. 英国における機関リポジトリの動向 - 電子学位論文プロジェクトを中心として - . 情報の科学と技術. 55(10), 2005, 428-432.

スティーブン・ハーナッド Stevan Harnad

オープンアクセス運動の推進者

ロバート・タンズレイ Robert Tansley

★Eprints, DSpaceの開発者。現在,Hewlett-Packard LabsからGoogleへ転職しGoogle Scholarのソフトウェアエンジニア。

参考:Google Librarian Central - Article 12/2006 -3 http://www.google.com/librariancenter/articles/0612_02.html

義務化の諸政策

ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、個別機関 FRPAA, CURES Act, EC, NIH,その他

検索エンジン

Scirus、Google、Google Scholar

土屋俊

日本の大学図書館を多方面でリードする哲学者。


Last-modified: 2013-11-21 (Thu) 12:19:12 (1189d)