概要

研究論文が無料オンライン公開されることにより、その研究論文はより多くの研究者の目に触れ、その研究分野の自由で迅速な進展が見込まれるとの主張があります。被引用数の変化については、Lawrence(2001)は計算機科学分野において2.6倍、Harnad(2004)らは物理学分野において 5.6倍と報告しており、直近では、Hajjem(2007)らによる、広範囲の分野についての分析調査の結果、学問分野の性質に応じ1.4~3.4倍との数字が示されました。しかし、これら先行研究では、オープンアクセス化の手法は捨象されているため、学問分野ごとのプレプリント流通の慣習(物理学、数学など)の有無などの影響を免れえず、機関リポジトリそのもののオープンアクセス効果は十分に明らかとなっていません。本研究計画は、機関リポジトリに限定的に着目した、より細緻な分析を試みるものです。

With the advent of the Web, many research articles are archived openly accessible with expectations to increase their visibility. And there are research reports that Open Access articles are cited more than non Open Access articles. But these research reports do not consider the method of archive as Open Access, and they don't analyze research citation impact with the focus on only institutional repositories. Do Open Access articles in the institutional repositories really increase research citation impact? We challenge to analyze it in this project. We deposit the articles in "Zoological Science" in the institutional repositories in cooperation with Zoological Society of Japan and we will analyze it in more detail from a long-term perspective.

fileFebrary 2010 Report

この事業は「次世代学術コンテンツ基盤共同構築事業 学術機関リポジトリ構築連携支援事業 平成20-21年度委託事業(領域2)」として事業委託されています。
委託題目「機関リポジトリへの登録が学術文献流通に対して及ぼす効果についての定量的解析のための文献蓄積及びデータ整理」

成果

論文・対外発表

論文

  • 佐藤翔, 冨本壽子, 逸村裕. <研究ノート> 論文の被引用数と機関リポジトリにおけるダウンロード数の関係. 図書館情報メディア研究. 2009, vol.7, no.1, p.53-65.
  • 佐藤翔, 逸村裕. アクセスログから見るARRIDEの利用状況. アジ研ワールドトレンド. 2009, no.162, p.10-12.

講演・その他発表

  • 古賀崇. "電子化の中の大学図書館". 京都大学春秋講義(公開講座)平成22年度秋季・月曜講義 第2回. 京都, 2010-10-18, 京都大学, 2010.
  • Sato, Sho; Nagai, Yuko; Koga, Takashi; Sugita, Shigeki; Saito, Mika; Itsumura, Hiroshi. "ZS Project: Zoological Science meets Institutional Repositories". IFLA Satellite Pre-Conference Open Access to Scientific Information: Trends, Models and Strategies for Libraries. Chania, Crete, Greece, 2010-08-06/08, IFLA’s Science and Technology Libraries and Health and Biosciences Sections, 2010.
  • 佐藤翔. "リポジトリログ分析による学術情報流通の諸側面". 金沢大学創基150年記念「講演・シンポジウム」シリーズ(特別回) / 平成21年度金沢大学附属図書館シンポジウム / DRF-KanNihonkai 「大学図書館のミッションと機関リポジトリ:環日本海域からの情報発信」. 金沢, 2010-02-17, 金沢大学附属図書館, 2010.
  • 佐藤翔, 逸村裕. "機関リポジトリ収録コンテンツにおける利用数とアクセス元、アクセス方法、コンテンツ属性の関係". 三田図書館・情報学会2009年度研究大会. 東京, 2009-09-26, 三田図書館・情報学会, 2009. 予稿原稿, 発表スライド
  • 佐藤翔. "機関リポジトリのアクセスログ解析:分野別傾向". RIMS 研究集会 (第3回 SPARC Japan セミナー2009) 「数学におけるデジタルライブラリー構築へ向けて-研究分野間の協調のもとに」 . 京都, 2009-09-08, 京都大学数理解析研究所, 2009, (リンク先は講演資料)

その他

分析のために開発した補助的ソフトウェア

apacheのcombined形式のログを対象としてログを分解,値変換等解析補助のための整形ツール

機関リポジトリログ解析補助ツール(ダウンロード及び詳しい説明はここから)

  • 真のアクセスログを抽出するための皮むきを行い,真のアクセスログをファイル書き出ししますfile出力例(←IP,ホスト名等は削除してあります)。皮むき過程の除外件数も出力します。
  • あわせてホスト名解決,リファラから検索語の抽出等分析に必要と思われる値も出力します。

Attach file: filemslis_sato2009_slide.pdf 1068 download [Information] fileRIMS_20090908.pdf 983 download [Information] fileROAT_20091002_nonaka.pdf 896 download [Information] fileZSJ_PPT20090917.pdf 1301 download [Information] fileopenlec2010Kyoto.pdf 1199 download [Information] filemslis_sato2009_paper.pdf 1113 download [Information] fileZS_report201002JE.pdf 4591 download [Information] filejslis2010fall_ShoSato_paper.pdf 1080 download [Information] filejslis_sato2009_paper.pdf 1344 download [Information] file解析例.txt 7944 download [Information]

Last-modified: 2013-01-14 (Mon) 11:55:23 (1421d)